最近のキャバ嬢はお金を湯水のように使わなくなった

稼いだお金で親に仕送りをしている立派なキャバクラ嬢もいる

10・キャバクラ嬢と男性。セクハラはイヤだが、エッチは好き〈父性に憧れる〉キャバクラ嬢が普段接しているお客さんは、比較的お金を持っている。場所によっては1時間あたり1万~2万円かかるから、20代の男性は頻繁には行けない。すると必然的に、来店するお客さんはお金のある30代以上の男性(オジサン)が中心となる。このオジサンに対しては、思ったよりも肯定的な意見が見られる。もちろんお金を持ったオジサンが生活の糧となるのだが、どうもそれだけではなさそうだ。

「男性のタイプは普通に落ち着いた紳士がよい」(事例21)、「年上は安心して話せるし、付き合いやすい」(事例31)と年上とのコミュニケーションを好んでいる意見さえある。また、キャバクラ嬢は父親が好きなことも特徴的である。キャバクラの店長と会わせてキャバクラ勤務を公認してもらったり(事例3)、一緒にお風呂に入ってもいいくらい好き(事例15)だったりする。ギャル文化に詳しいあるジャーナリストも「ギャル世代はお母さんとは仲が悪くても、お父さんとは仲が良かったりする」と語っている。

安心してお話しをすることができて、お店に来ることで間接的にお小遣いをもらえるオジサンは、まさに父親である。今回取材したキャバクラ嬢の両親の離婚率も23・8%と高いため、離婚による父親の愛情不足が根本にあるのかもしれない。またこれは想像だが、たとえ父親がいたとしても家庭内で父親の影が薄いために、キャバクラのお客さんのようにお金もひあって面と向き合って話してくれる父性の強い男性に彼女たちは惹かれるのではないだろうか。そう考えると、キャバクラ嬢を産み出している一因は、家庭内で父性が不足していることかもしれない。


また、都心のキャバクラを中心に、大学生・大学院生のキャバクラ嬢に出会うことも珍しくない。高学歴キャバクラ嬢が増える理由としては、キャバクラ嬢のイメージが向上したことに加えて、学費を自分で負担する子が増えていることが考えられる。近年、金銭的に無理をして大学に行かせる家庭が増えており、特に地方の一般家庭では、学費に加えて東京で暮らすための家賃や生活費などが大きな負担となっている。

そのことを感じ取った大学生は、学費を自分で払おうと自らキャバクラで働き始める。実際、インタビューの中でも「ダブルスクールで通っていた専門学校の学費を親に返す」(事例26)、「母子家庭で借金してまで私立高校に入れてもらっていたので、親にお金を返したかった」(事例9)といったコメントが見られる。

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